
| 昨年上半期に猛威をふるったSARS。WHOの発表では29カ国で8,098名の感染者、774名の死亡者が報告されています。(2002年11月1日〜2003年7月31日の間) 2003年7月5日、WHOにより流行の終息が宣言されましたが、9月にはシンガポールにてSARSの陽性反応が出た男性を確認。WHOは感染拡大の可能性は否定したものの、終息宣言以来初のSARS患者を認めました。SARSは根絶されたわけではなく、未だ感染源は特定されず、明確な治療法、ワクチンも見つかっていないのです。現在は息を潜めているだけかもしれないSARSについて、再確認しておきましょう。 |
| 病原体は? |
| SARSの原因とされるのは新型のコロナウィルスで、WHOにより「SARSコロナウィルス」と命名されました。従来のコロナウィルスは、風邪の原因のひとつとされ、1週間程度で回復するものでしたが、SARSコロナウィルスは病原性が強く、重篤な症状を引き起こしています。 |
| 感染経路は? |
| 感染した人の咳やくしゃみ、体液に接触することが重要な原因と見られています。患者の大部分はSARS患者に医療行為を行った病院スタッフ、患者と接触のあった家族の人たちです。その他、手や物を介した接触感染や空気感染の可能性も完全には否定できません。 |
| 症状は? |
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| そして・・・ |
| 感染者の10〜20%は呼吸不全などで重症化していますが、残りの約8割は6〜7日で回復しています。現在の致死率は9.6%とされています。(2003年9月26日、WHO発表) |
| SARS再流行の恐れとインフルエンザ |
| 呼吸器感染症をもたらすウィルスは、気温と湿度が上昇すると死に絶え、その後気候が涼しくなると再度発生する傾向があります。この傾向からもSARSも秋から冬にかけて再流行が懸念されています。 更に、インフルエンザの流行と重なった場合には、深刻な事態を招く危険があります。インフルエンザも重症化すると肺炎になることがあり、SARSの症状と混同しやすいからです。SARSの疑いのある患者を見分け、隔離するのが難しくなり、医療現場が混乱する恐れがあるのです。 幸いインフルエンザには有効なワクチンがあり、予防接種を受けていればSARSと間違える肺炎の症状を減らすことができます。WHOでも、医療従事者や高齢者、慢性の心血管系患者などの感染リスクがある人へ予防接種を行うよう強く勧めています。 |
| SARSかも、と思ったら |
下の条件に全て該当する場合はすみやかに検査を受けましょう。
検査の項目は胸部X線写真の撮影や血液検査、インフルエンザ簡易検査などを行い、肺炎の有無を確認します。肺炎が確認されなければ、入院の必要はありませんので、なるべく自宅で過ごすように求められます。このとき、SARS感染の疑い例として位置づけられます。肺炎が確認された場合は指定の病院に入院し、さらに詳しい検査を受けます。この場合は、SARS感染の可能性例として位置づけられます。 入院後の検査の結果、SARS感染の可能性が極めて高いと判断されると、厚生労働省が召集する厚生科学審議会で最終的な判断が下されSARSと確定します。この場合の医療費は、入院時までさかのぼって公費負担となります。 |
| SARSを予防するには |
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| インターネットでのSARS関連情報 |